大腸憩室症は腸内に小さな袋ができる症状

大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)は、腸の壁の一部が内から外に飛び出して、小さな袋のようになった状態をいいます。便秘のせいで、便やガスの圧力が腸壁に加わった結果、できてしまうと考えられています。
この袋である憩室は多発しやすく、袋ができると腸に強い緊張が残って、腹痛や腹部不快感、便秘の症状が現われることがあります。

原因は、大腸内の圧力が上がることです。食生活の欧米化とともに、肉食が中心となり、食物繊維の摂取が減ったために、便秘や腸管のれん縮、腸管内の圧力が上昇しやすくなったと考えられます。また、加齢によって、腸管壁が弱くなってきたことも原因としてあげられています。その他、体質や、遺伝、生活環境など複雑に絡み合って発症するといわれています。

症状の現れ方としては、便秘や下痢を繰り返したり、腹部の膨満感や腹痛などを起こし、ちょうど過敏性腸症候群に似た症状がみられます。

無症状の場合には、特に病院に行く必要もなく、できるだけ便秘にならないように食生活や規則正しい生活を心がけるなどしておけばいいのですが、怖いのは合併症です。憩室炎や憩室出血がある時には注意が必要です。憩室炎は、憩室内に便がたまって起こるとされています。進行すると腸に穴があいたり、狭くなって腸閉塞を起こすこともあります。強い腹痛や下痢、発熱、血便などを伴います。

薬物治療で治ることも多いのですが、出血が止まらないような時には外科的な処置をすることもあります。