腸閉塞(ちょうへいそく)は便が排出されずに、腸を塞いでしまう病気

便秘が伴って、尋常ではない腹痛や吐き気、腹部の異常な膨らみといった特徴が腸閉塞には見られます。腸の閉塞する箇所によって、その症状も変わってきます。小腸などの上部消化器官での閉塞では、吐き気が強く出ますし、腸の出口の部分は閉塞すると重い症状の便秘が長く続きます。腸がねじれたり癒着したりすることで塞がってしまうと癒着部分が壊死したりする危険があるので一刻も早く病院での処置が必要になります。

腸閉塞の中でも、腸内に貯まった便が腸管をふさいで腸閉塞になることがあります。この状態を特に「糞便性イレウス」と呼んでいます。腸閉塞は腸がねじれたりして癒着して塞がってしまうので、急激に症状が出ます。しかし便秘による腸閉塞は穏やかな症状から始まります。慢性的に便秘が続くと、便が水分を吸われてどんどん硬くなって流れにくくなります。最終的には便が腸管をふさいでしまうことになります。始めは腹部の膨満感や吐き気などを感じ、食欲不振になります。

特に普段から下剤を使っている人は、下剤が常習性になって効果が薄れ、便が貯まってきたところへ、さらに下剤を使って腸を刺激することで腸閉塞を起こす危険性もあります。こうした便秘による腸閉塞を防ぐために重要なのは、便秘を慢性化させないことです。

腸閉塞は便秘と同じような症状なので、軽くとらえてしまいますが、一刻も早く治療しないと命にかかわることもあるので、腹痛といった症状だけでなく、胸のあたりまで苦しいといった状態の時には、腸閉塞を疑いましょう。