高齢者の便秘の主な原因は、腸の動きの低下と、筋力低下、水分不足

高齢者の画像高齢者が便秘になる原因はさまざまです。一般的に見られるのが加齢に伴う腸の煽動運動の低下です。腸の動きが鈍くなると、便が長時間腸の中に留まってしまい、便の中の水分が過剰に吸収されて便が硬くなってしまいます。

運動不足も高齢者の便秘の原因になります。運動は、全身の新陳代謝を活性化させ、筋肉を維持できます。しかし運動不足になると、腸の動きが鈍くなったり、食欲不振を招きます。そうなると、排便に十分な量の便ができずに、便秘が引き起こされます。また、いきむ時には、腹筋を使いますが、この筋肉も衰えると排便が困難になります。

便が硬くなる原因に高齢者の水分不足もあります。運動不足や食事摂取量の減少などで、水分摂取量が減ってしまうと便の水分も減ってしまい、便秘になります。特に、夜寝る時の頻尿が困るからといって、水分を極端に節制してしまうことがありますが、夏場などには熱中症を引き起こしてしまう危険性があるので、十分注意しましょう。

常用している内服薬が便秘の原因になる場合も

高齢者の便秘には、内服薬による便秘も多くなっています。高齢になると生活習慣病である高血圧や糖尿病、脂質異常症などを改善するため薬を飲む必要が増えてきます。さまざまな疾患を持っているため、数多くの薬を飲むことになりますが、この薬の中には、たとえば、高血圧の治療に用いられる利尿薬のように副作用として、便秘を生じさせることがあります。最近では、膝痛や腰痛を改善するといわれている健康食品のグルコサミンが高齢者の便秘の原因になることが報告されています。