筋力低下が主な原因で起こる 弛緩性(しかんせい)便秘

腸の緊張がゆるんで、便を送りだす「煽動運動」が弱くなることが原因で、便をスムーズに排出できない症状です。弛緩性便秘あるいは結腸性便秘と呼ばれています。

慢性の便秘の多くはこのタイプで、直腸性便秘との併発も多くなります。特徴的な症状としては、お腹が張っている感じの腹部の膨満感や便が出きらない感じの残便感があります。ひどくなると食欲が落ちたりします。さらに、お腹や排便の不快だけでなく、肩こりや頭痛、手足の冷え、めまいやだるさといった不定愁訴の症状を伴うこともあります。

結腸性便秘の人は、内臓を支える筋力が弱いために胃や腸などの内臓が下垂している場合や、子供を多く産んだため腹筋が弛緩していたり、体力が低下している高齢者にも多くみられます。

また若くても、スリムな体形で筋肉の薄い人、特に女性は、大腸が本来あるべき位置から下がってしまい、十分な働きができずに結腸性便秘になる人が多いようです。

弛緩性便秘を予防・解消するためには

この便秘を改善するためには、大腸を刺激し、煽動運動を促すことが大切です。食物繊維をたっぷり含んだ食事で便の量を増やし、お腹や腰をマッサージして煽動運動を助けてやります。

また、朝起きたら、冷たい水や牛乳を飲むのも腸に刺激を与える方法として有効です。

また、日頃から適度な運動を取り入れることや、腹筋を鍛えることが弛緩性便秘解消への近道です。筋肉痛になるくらいの激しい運動は必要ありませんが、できるだけ腹筋を鍛える運動を心がけ、大腸下垂を改善するようにしましょう。